まんまる抱っこ♪

『まんまる抱っこ』ってご存じですか?

その名の通り、赤ちゃんをなるべく丸く抱いてあげることです。
赤ちゃんは大人と違って腰椎が丸まっています。
腰椎とは、私たち大人が背筋を伸ばした時に反っている部分です。
お母さんのお腹の中で丸まって成長してきたから、生まれてもしばらくは丸まっているんです。
だから、その丸みに沿うように抱いてあげる方が、赤ちゃんにとっては自然で楽なんです☆
大人でもリラックスした時は背中が少し丸まりますよね。

もともと腰の辺りが丸い赤ちゃんなら、なおのこと丸くしてあげた方が脱力して、
とてもリラックスできるんです♪
赤ちゃんはなるべく脱力させてあげた方が、健全な発達が促されます。

 抱き方ですが、基本の姿勢として大切なのは以下の点です。
 ・おでこ、鼻、おへそが一直線になっている。
 ・両手は胸の前、お尻より足が下がらず、手足が左右対称。

 授乳の時は、赤ちゃんの身体がねじれやすいので、
 赤ちゃんのおへそをお母さんの身体に向けて、
 なるべく基本の姿勢に近づけるように抱いてあげて下さい。

縦に抱っこする時も、基本の姿勢を意識してみて下さい。
ただし、月齢に応じて抱き方は変わってきます。
赤ちゃんが体重を預けてくる所が支える場所と考えて頂ければ結構です☆


寝かせる場合は、平らな布団の上では、お母さんの腕の中のように丸まることができません。
だから、バスタオルやタオルケットで丸く巣のようなものを作って、
その中にお尻を落とす感じで寝かせてあげると、赤ちゃんはとても楽になります。
授乳クッションの上にバスタオルを敷いて、寝床を作ってあげるのも、簡単でいいと思います。

赤ちゃんって、抱っこしていると寝てくれるのに、布団に下ろした途端に起きて泣き出すことって
よくありますよね。
教室をしている時に、抱っこしないと愚図って寝つけない赤ちゃんに、この寝方を試してみたところ、
巣の中でスヤスヤと眠ったままで、お母さんたちがビックリされていました。

月齢が上がってきたら、巣のような形じゃなくて、座布団か何かで頭と足を少し上げてもらうだけでも
構いません。

丸まる姿勢に慣れていない赤ちゃんは、最初嫌がるかもしれませんが、
根気よく続けることが健やかな発育につながります。

抱かれている時間がとても長い乳児期に、
歪みのない身体の土台をお母さんの腕の中で作ってあげて下さいね♪
 
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